橋下徹知事による大阪府の博物館施設「見直し」に反対します。皆様の賛同をお願いいたします。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 大阪府には、仁徳陵古墳・難波宮・大阪城をはじめとする貴重な文化遺産が数多くあります。大阪は日本の政治・経済の発展に貢献し、独特の文化を育んできた地域です。大阪府立弥生文化博物館・近つ飛鳥博物館・狭山池博物館・泉北考古資料館などは、こうした大阪の豊かな歴史について府民が学び、活用していくための施設で、他にない独自性と充実した活動によって全国的にも高い評価を受けています。 これらの博物館は、小中学校の校外学習など、学校教育との連携でも大きな役割を果たしています。展示品のなかには、教科書に掲載されているものも多く、それを博物館で目の当たりにした子どもたちの感動は他の何にも替えがたいものがあります。また、地域のイベントが博物館で行われるなど、これらの施設のもつ役割は今後ますます大きくなることでしょう。 ところが、大阪府の橋下徹知事は、博物館のこうした重要性を評価せず、これらの施設について廃止・売却を含めた「見直し」を検討しています。府政の「無駄」は是正する必要がありますが、博物館施設の「見直し」は、現在の私たちにとって大きな損失となるだけでなく、大切な歴史を未来へと受け継ぐ手段を失わせることになりかねません。 私たちは、これらの博物館施設が大阪府によって運営され、これまで以上に積極的な活動を展開し、後世に継承されることを望みます。 2008年3月6日 大阪府の博物館を支援する会発起人一同 【発起人】 大山喬平(京都大学名誉教授) 小野山節(京都大学名誉教授) 北野耕平(神戸商船大学名誉教) 栄原永遠男(大阪市立大学教授) 高橋隆博(関西大学博物館長・関西大学教授) 高橋昌明(神戸大学教授) 都出比呂志(大阪大学名誉教授) 坪井清足(元奈良国立文化財研究所所長・大阪府文化財センター前理事長) 直木孝次郎(大阪市立大学名誉教授) 中村博司(大阪城天守閣前館) 西谷正(九州大学名誉教授・日本考古学協会会長) 広川禎秀(大阪市立大学名誉教授) 三輪泰史(大阪教育大学教授) 藪田貫(関西大学教授) 吉田晶(岡山大学名誉教授) 和田晴吾(立命館大学教授) 【世話人】 一瀬和夫(京都橘大学教授) 岸本直文(大阪市立大学准教授) 仁木 宏 (大阪市立大学准教授) 福永伸哉(大阪大学教授) 村田路人(大阪大学教授) 【幹事団体】 大阪歴史学会 大阪歴史科学協議会 【賛同団体】 大阪歴史学会 大阪歴史科学協議会 関西博物館研究会 考古学研究会 (財)古代学協会 古代学研究会 京都民科歴史部会 (財)史学会 全日本博物館学会 地方史研究協議会 日本遺跡学会 日本考古学協会 日本史研究会 日本第四紀学会 博物館問題研究会 歴史科学協議会 歴史学研究会 歴史教育者協議会 和歌山地方史研究会(19団体) PR
関西復権にも反する
関西復権にも反します。日本地方自治研究学会でも問題提起、批判行動を予定しています。
以下で特集しています http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2008/02/post_9841.html
橋下知事の発言を教えてください。
主旨は賛成なのですが、橋下知事の元の発言を正確に教えてくださいませんでしょうか。
具体的にどの府立博物館を廃止しようとしているのかが明確ではないと支援しようと思いましても、もう少し情報がほしいところです。
疑問と意見
小生、ネット上の議論は非常に嫌いなのですが、あえて発言させて頂きます。
上記の趣旨説明における博物館などの文化施設の維持については、考古学を学ぶものとして理解できます。 加えて、直近では、そこで働いている人たちの生活が成り立たないという問題があります。 しかも、一番厳しい立場に置かれるのは、博物館の指定管理者や教育委員会職員ではなく、非正規雇用の方々です。 上記の趣旨では、博物館は守られるとしても雇用弱者は守られません。 加えて、施設の維持管理を取り巻く赤字体質とその原因は変わりません。 確かに、後世に貴重な文化財を伝えていくことは我々の責務です。 しかし、多少の脚色はあるにしろ、漏れ聞こえてくる話(事実確認をした訳ではないのでここでは触れません)が本当であるならば、このままでは一般からの幅広い賛同は得難いのではないかと考えます。 以下、4月14日付追加文章 1.匿名発言について 私がネット上の議論が大嫌いな理由の一つに、 発言の匿名性の問題があります。 ネット上の議論は、ただでさえニュアンスが伝わりにくく、誤解が生じやすいのに、 匿名発言はこれに拍車をかける傾向があります。 それぞれ理由はおありでしょうが、できるだけ実名で責任をもった発言を望みます。 (これまでのみなさんの発言が無責任だというのではありません。 そうならないためにも、ということです。) 2.前回のコメントの補足 コメントを投稿した後、「漏れ聞こえてくる話」とは何かというご質問がありました。 この件は個人の名誉棄損になりかねませんので、具体的な内容については控えたいと思います。 ただ、その内容は博物館職員・学芸員サイドのものではなく、 指定管理者に関するものです。 現場の人たち程頑張っているのは、知っているつもりです。 しかしながら、一部かもしれませんが、あまりにもひどい話を聞いてしまった後では、 上記の趣旨を素直に読むことができません。 その真偽を確かめることができないのが残念でなりません。 私自身、博物館は必要だと思いますが、以来、さまざまな葛藤がつづいています。
建設的な要望を
歴史を学んでいる一学生として、趣旨はよく理解できるのですが、
>府政の「無駄」は是正する必要がありますが、博>物館施設の「見直し」は、現在の私たちにとって>大きな損失となるだけでなく、 大阪府の危機的財政状況について、これだけの言及しかないようでは、提言の広い支持は望めないと思います。「夕張(財政再建団体)のようになればすべておしまいだ」と言う声に対して説得力がありません。抽象的な反対論だけではなく、博物館運営のコスト面についても、財政危機に対応できるような具体的将来像も提示されるべきと考えます。 私は、「見直し」対象にあがっている複数の博物館を訪れたことがありますが、一利用者として交通の不便さや、展示の方法、建物の規模について、疑問を禁じえませんでした。そういった利用者への配慮や、持続可能な博物館運営についても、具体的に示されることを切に望みます。
提言
展示方法、建物構造など中身の提案がいっぱいでれば建設的かなと思います。それに博物館は展示や建物だけではありません。http://www.mediajoy.com/chikatsu/index_j.html
http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/ http://www.sayamaikehaku.osakasayama.osaka.jp/ といったホームページや色々な活動もほとんど経費なしでやっています。 近つ飛鳥博物館は意見交換コーナーもHPにあるので、みんなの色々な提案が要望書も変化させていけると思います。 少なくとも37億円や80億円の建設費の減価償却もおわっていないで立ててつぶすのはまさにハコものだけの仕事です。 利用者も評論だけしているだけではつぶれても仕方がないかもしれませんが・・
提言
大阪府の行政改革課が一般に公開してるHPでpdfだしてる、平成19年度 公の施設評価調書からです。みて見てください。
狭山池博物館 総建設費不明、富田林土木直営 府支出 平成16、17、19年度共に:1億8千万円 入館者 平成14:79,842人、平成15:80,159人、平成16:80,000人見込み 弥生文化博物館 総建設費約52億(おそらく当初より駐車場スペースがプラス)、指定管理者 府支出平成17:1億8千万円、平成18:1億7千万円、平成19:1億6千5百万円 入館者、平成17:38,384人、平成18:46,143人、平成19:45,000人(見込み) 近つ飛鳥博物館 総建設費約77億円(風土記の丘管理施設含、進入路除外?)、指定管理者 府支出 平成17:1億9千万円、平成18:2億円、平成19:1億8千万円(風土記の丘管理費含) 入館者(うち展示室入館者) 平成17:85,369(31,598)人、平成18:96,186(35,392)人、平成19:97,000(37,000)人 見込み 泉北考古資料館 総建設費約9千6百万円、直営 府支出 平成17、18、19年度共に:約1千1百万、 入館者 平成17:13,232人、平成18:12,621人、平成19:11,000人 見込み 建設費はもうかかりません。これからかかるのはランニング費用だけです。その費用は人件費と電気代がほとんどです。これを無駄とみるかは自由ですが、ここにいる人は頑張っています。 大阪府は今年から団塊の世代の人が大量に退職します。その補充は不充分です。でも、そのおかげで赤字は減ります。上に掲げた費用は大阪府の大赤字にどれだけ貢献しているのでしょうか?今まで大阪府で頑張った人に何のエールもなく、黙っていていても減る赤字もあります。それだけで不充分なのは誰が見ても明らかです。そうした事柄だけを犠牲にしても解決にはならないでしょう。もっと高度な政治レベルの問題でしょう。もっと前向きに大阪の活性化と独自性、創造性への活力と発展に期待します。そのためにも、見直しはいい機会かもしれません。この支援する会を通じて、色々な可能性を一緒に考えていければいいなと思っています。
よりよい博物館へ
今日の発表だと、給与と出資法人削減レベルまで来ています。近つ飛鳥と弥生は出資法人による指定管理者によって成り立っているので、夕刊の近つ飛鳥に集中がありえたとしても、もう一回の見直しで近つ飛鳥もなくなります。狭山池は土木直営なので残るとしても。
周辺市町村と近隣府県を巻き込め
弥生文化博物館なら和泉市の池上遺跡公園や、信太山駅近くの健康温泉施設の利用が減るなど、周辺経済への影響や、遺跡ウオッチングのようなテレビ番組が昨年放送されたように、団塊の世代の定年で遺跡や博物館に足を運ぶ人が増える余地もある。
そういうあたり以下のブログで触れ、同時に署名が増えるようにこのブログも紹介しておきました。http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2008/04/post_118e.html 歴史街道を関西広域機構が推進し、ここが関西の府県連携も目指しているので、たとえば平城遷都1300年記念を目前に大阪の博物館をつぶされては、ポスターでの情報告知などマイナスになるから困ると奈良県からも反対の声を挙げさせる気運を高めるなど、様々な方面から手を打つべきだと思います。
浅田彰氏2001年7月の文章
http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/old/special/asada/voice0107.html
上記URLは浅田彰氏が『VOICE』2001年7月号に発表した文章です。狭山池博物館と近つ飛鳥博物館のことが記されています。ぜひご一読を。 所収サイト http://www.kojinkaratani.com/criticalspace/
上方と歴史博物館へ
今日、たかじんの番組で、ワッハ上方が議論されていました。指定管理者はお金が勝手に入ってくるものだと思っている。使い道を考えていない。大衆文化は流行だから、人気がなくなれば自然に消えるもの。文化史料は中之島に置いたら。ホールなどは安く、赤字前提で貸しているのだから、入るのは当たり前。若手は育てた実績があるのか。
こうした意見はワッハだからか、歴史博物館と共通するのかは見えませんでした。
世論の盛り上げとして
今、個人的に関西の夕方のニュース番組の番組で特集してほしいテーマとして、今回の博物館問題を要請しています。
長崎県では壱岐に埋蔵文化財センター、壱岐国博物館整備の他、既に壱岐高校に文化財発掘や遺物整理を学習する専攻まで設置するように、むしろ観光振興と教育拠点として文化財と博物館を充実させようとしています。 今のままでは、知事とプロジェクトチームの方針に理論武装が不足しているので、博物館を残すという消極的な運動だけではなく、教育を重視するという知事の方針にも有効だと、長崎のような例を持ち出したり、プロジェクトチームなどへの説明に言葉のやりとりだけでなく、子どもの体験学習風景や遺跡の現地説明会風景などの映像ビデオをまとめ、博物館という点を残すという発想ではなく、歴史遺産の意義を面としてマスコミや世論への説明ができるようにすべきです。 なお他の記事も含みますが、私のブログ記事4月7日の分で、田中前長野県知事が財政再建だからといって博物館などを無くすことに諫言していることなど触れましたので、ご参考にしてください。http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2008/04_fc7c.html
Site-Museum
4つの府立博物館は、ただの歴史系博物館ではありません。
それぞれが、池上曽根遺跡(弥生博)、一須賀古墳群(近つ飛鳥博)、陶邑古窯跡群(泉北)、狭山池の遺跡博物館(サイトミュージアム)の側面を持っています。 特に、某新聞によると廃止の方向で検討されている弥生博物館&泉北考古資料館は、それぞれの遺跡の保存・公開・活用のできなかった部分での代償として建設されたいきさつもあるのではないでしょうか? その意味では、地元住民にとっても単に近隣の府の施設が無くなるといった程度のものではないはずだと思います。 現在の広く賛同を集めるという活動の方向性とともに、それぞれの地元からの要求を持って行く方法もありと思います。 ところで、新聞報道で存続に○のついていた「近つ飛鳥博」と「狭山池博」が、同じ建築家の設計になるのは、偶然の一致でしょうか?
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新聞報道で存続に○のついていた「近つ飛鳥博」と「狭山池博」の土地は民間に売却不可能なので売却益が見込めない。弥生は民間への高い売却益が期待できるというのが本当の理由ではないでしょうか。泉北も売れないでしょうが、老朽化が激しいため、維持・補修費を惜しんだのでしょう。
充実した報告と提案を!
とおーいところからですが、駆けつけます。ぜひ、現地での盛り上り、私ども遠いところの市民も参加できるような取り組みをご紹介ください。13日の報告も是非全国に向けて行っていただきたいです。
借金よりも歴史や文化喪失のほうが余程の「負の財産」だと気付かない輩に負けるもんですか!
無題
埋蔵文化財の破壊や遺跡保全の破棄に言及する内容ならともかく、現在の財政状況下における一つの提言に対して「借金~輩」という発言を行うことは、不適切かつ一般の賛同を得られ難い表現ではないか、と考えます。ベストとしては4館の維持存続でしょうが、福祉や教育分野まで影響が及びつつある財政の現況で、歴史や文化喪失のみが「負の遺産」という発想では共感は得られないでしょう。
他の施設廃止反対運動との連動や施設が残された場合何をするかの提示など
難波の府立体育館、ワッハ上方の反対運動と連動すればスポーツ、芸能などの著名人、団体と連動できるのでより署名活動など協力だと思う。
さらに無くすことが経済効果の減少→財政再建に逆効果という考えの提示をするべき。そうでないと大阪府の多額の借金返済という必要性がある以上、世論の共感が得られない。 また残す代わり、これまで以上の集客努力をこれだけやる、こういうイベントをやって教育に貢献したいということも何か提示すべきである。そうでないと財政難だからという意見に、世論の相当の人が「仕方ない」という考えが強く、歴史学関係者の身勝手というムードを生みかねない。
方針撤回の好機
今日は橋下知事が市町村代表にやりこめられ、涙を流す醜態をさらしました。財政再建だからという発想ではなく、府立体育館などの廃止運動と連動できれば、議会や市町村、世論の後押しで撤回の持ち込める好機だと思います。
なお今こそ弥生文化博物館など関西の文化産業のコンテンツに利用できる可能性など特集しました。http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2008/04/post_1bc8.html
無題
皆様、お晩でございます。私は以前の記述にて「歴史や文化喪失のみが負の遺産という発想では共感は得られない」と書きましたが、それは他の運動との連動を示唆したものではありません。仮に他の運動と連携してしまえば、方向性の異なる政治運動になるであろうと危惧します。お伝えしたかったことは、大阪府に限らず厳しい財政状況下における行政では、如何なる分野の予算でも削減されていく現実を認識し、その限られた文化や教育に係わる予算をどのように効率的に運用していくべきかを考える時ではないか、ということであります。もし、4館が存続していくにしても維持することに最低限のお金が分配されてだけで満足なのでしょうか。それとも府に対して、今以上の企画展や活用を行うための予算までも要求していくのでしょうか。それでは莫大な借金を抱える府や府民に対して支援を理解してもらえるとは思えません。
少なくともこれだけの方々が支援に賛意を示しているのですから、4館の存続を願うのであればトラストファンドなどの金銭的な支援策も提示していくべきではないでしょうか。私は館の縮小・統合は妥協案とするとしても、近接する遺跡の保全や遺物の保護、広い視点を与えてくれる企画展などの活動にはしっかりとした予算を、人員配置をきちんと要求していくべき段階ではないかと考えています。
日本道州制研究会一同で意見書を提出しました
昨日、橋下知事、議長、教育長、プロジェクトチーム宛で、博物館のみならず、府立体育館など含めて廃止方針反対の意見書を、先に署名した博物館廃止反対署名と別に、日本道州制研究会一同という形で意見書を送付しました。
体育館などの反対運動と完全に歩調を合わせる必要はないと思いますが、必要な公共施設を残すという文化政策での意見交換や、自主的協力なりあってもいいと思います。 なお私どもで送付した博物館も体育館も含めた廃止反対の意見書は以下でご確認ください。文面をブログで公開しています。 山鹿ニュース4月20日号 http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/53034270.html
府民ベースの博物館へ
イベント企画の予算の計上等の案は今回の存続問題に対してもっての他で、実際、指定管理者の大阪府文化財センターは展示などで明らかに持ち出して活性化させようとしています。でもその持ち出しがどこの予算に由来するかは不鮮明ですが。
「歴史遺産と博物館」でも言いましたように、お上が勝手につくった博物館だから、つぶすときもお上の勝手という論理は、すでにもう長年ランニングしてきた博物館なのだから通じない、府民ベースの博物館になっていることを期待したい。 ですが、財政難であることは事実であり、府には最低限の建物維持をやはり求めるべきで、館の活用運営は府民自体が創造する場へと、この機会を生かして進めていけるればいいような気がします。 このあまり余裕のない、しばらくの議論のうちに府民主導の博物館存続案がでることを期待したい。
大阪府の博物館を支援する会の活動の継続または再開について
大阪府の博物館を支援する会の活動をすすめ、ご苦労されてきた方々に敬意を表しつつ、以下の意見をお送りさせて頂きます。
大阪府の博物館を支援する会の活動の継続または再開について 2008年8月10日 小貫充 1, 8月3日、大阪府の博物館を支援する会(以下「支援する会」と略します)は、その会の活動を終了しました。「来年ぐらい、活動することがあるかもしれません」という説明付きではありますが。 私は8月3日のシンポジウムに、「支援する会」が活動を終了する予定と知らずに参加し、討論の終わりに「活動を終了します」と聞き、驚きました。しかも、その前に司会者が「今日は時間がないのでフロアからの発言はなし」と告げておられました。後でホームページを見ると、「活動を収束させる」と書いてありました。数日間、考えた末、「支援する会」に賛同した者の一人として、この文を書きます。 私は、「支援する会」は活動を続けるべきだと考えます。形式的には「支援する会」の活動が「継続」でも「再開」でも良いのですが。 2, 今年2月、橋下知事の下で、博物館の廃止・売却を含めた「見直し」案が出されました。それに対し、3月6日、「支援する会」が発足し、署名活動等が始まりました。私はそのことを大変心強く感じ、署名活動に協力しました。そして4月13日のシンポジウムに参加し、賛同者にも加わりました。 その後、直木先生や何人かの方々のご意見、博物館の現状等々をマスコミが報道しました。和泉市、泉大津市など地元の市民や行政の動き、大阪の文化財と博物館を考える会(準)によるシンポジウム等、様々な団体や個人の活動が展開されました。また韓国など外国の研究者からの支援もありました。こうして、PT案をいくつかの点で押し返すことができました。その成果は幅広い人々の活動、世論によるものですが、3月6日の「支援する会」の発足が契機になったことは言うまでもありません。 8月3日のシンポジウムでは、染川香澄さんの講演を興味深く拝聴しました。私も旭山動物園や兵庫県立考古博物館に行って、考えたことがありましたので、勉強になりました。7本の報告や討論もメモを取りながら聞きました。また、金関先生、白石先生、工楽先生からも貴重なご意見をお聞きしました。 3, 8月3日のシンポジウムでの、各報告や発言、討論からは、大阪府の博物館を支援しなければならない状況が、依然として続いていると考えます。 府立狭山池博物館が「市との共同運営」というのは、府としての責任を放棄するものです。しかも大阪狭山市立郷土資料館が閉館されることに繋がっています。府立泉北考古資料館も「府の施設としては廃止」です。施設の老朽化という深刻な問題も抱えています。これらの事態を過小評価してはいけないと考えます。 また府立弥生文化博物館、近つ飛鳥博物館に対しても「積極的な館外事業の展開」などの条件付で、無条件の存続ではありません。「積極的な館外事業の展開」はきれいな言葉ですが、様々な“館内事業”を疎かにさせかねない、しかも数少ない学芸員等に過重な労働を強いるものです。橋下知事が府職員に「もっと汗をかけ」と言った言葉が想起されます。 6月に出された『大阪維新プログラム』(案)の『財政再建プログラム』(案)での府立博物館に関する部分は、渡邊氏が個人的見解として指摘されたように、府民から出てきた意見でもなく、第三者的な専門家の意見を聞いたものでもなく、各館の活動を正しく評価したものではありません。だからこそ、上記のような各館への方針が出されたのです。これは多くの方々の共通認識ではないでしょうか。 とすれば、「支援する会」として取り組むべき課題は、無くなっておらず、それほど小さくもなっていないので、「支援する会」の活動は続けるべきだと考えます。「支援する会」の活動は、短期間と言うよりは、息の長い活動ということになると思います。 4, 8月3日のシンポジウムに参加して、より良い博物館について、目先のことだけに目を奪われず、みんなで考えましょう、という趣旨だと感じ取りました(間違っていないと思いますが)。だから最初に染川香澄さんの講演があったのでしょう。各館からの報告でも、各館の今後についてのお話もありました。そして長期的な大阪の博物館のプランについても話されました。 しかし、当面の課題をどのように捉え、解決していくかに触れなければ、その議論は宙に浮いたものになってしまいます。 しかも、先にも指摘しましたが、『財政再建プログラム』(案)にある「積極的な館外事業の展開」をいかに評価するかです。現状でも、それぞれの博物館で、出前授業、博学連携、地域との連携等々の活動を行っていることが報告されました。不十分な点もあるでしょうが、数少ないスタッフで頑張っていると感じたのは、私一人ではないと思います。しかも、各博物館、資料館では“館外事業”だけでなく“館内のたくさんの事業”があります。より良い展示への工夫や改善、その解説、図録作り等々もおろそかにできません。一方、この(案)を作成した大阪府のメンバーは、博物館の学芸員等の“館内、館外での仕事”を充分理解せず、「積極的な館外事業の展開」を求めたと考えられます。 「積極的な館外事業の展開」について、各館で行われ、討論で話し合われている趣旨と、(案)の趣旨とは、区別しなければならないと考えます。 にもかかわらず、コーディネーターのご意見では、この点の違いが曖昧にされていたように聞こえました。それでは、何のための討論かということになってしまいます。 参加者へのアンケート“A、B、C、どの博物館のタイプが好きですか?”は、今、大阪の博物館のあり方を考えるとき、それほど重要なことではないと考えます。参加者が何を求め、何を知ろうとして参加しているのかを、より深く考えていただきたかったです。 5, 次に今後の「支援する会」または“支援する活動”について、検討していただきたいことを、5つ挙げます。 一つは、『財政再建プログラム』(案)の府立博物館の部分について、分析と批判を行って下さい。そして、それを大阪府に提出し、マスコミに発表し、ホームページにも掲載して下さい。また大阪歴史学会の『ヒストリア』など、参加各学会の会誌に掲載してください。ホームページにある『提言書』がどのようなものかもわかりません。 二つめは、まだ府立の博物館に行ったことがない人を、一人でも多く博物館に誘い、「よくわかった」「博物館は大切だ」と感じてくれる人を増やす活動を検討して下さい。このことが“支援する活動”の最も基本ではないでしょうか。それは大小、様々な形態で行えるはずです。私は自分が関わる団体で見学会を行いました(参加者は少人数でしたが)。 私は文化財保存運動に携わってきた者として、遺跡を守る運動の基本が、遺跡の大切さを伝えることだという経験から、このことを強く感じます。遺跡はいつでも誰にでも見せることができないのに対し、博物館はいつでも誰にでも見せることができます(開館日、開館時間内なら)。しかも博物館は“入館者向け”に準備されています。当たり前のことだと笑われるかもしれませんが。 三つめは、“府立博物館友の会”の活動を検討して下さい。各府立の博物館の講演会には熱心な参加者が多く、リピーターも多いはずです。各館だけのリピーターもいますが、どの館の行事にも参加する人も多いと思われます。府立の各博物館に“友の会”があるかもしれませんが、その場合、それを大切にすることは言うまでもないことです。 四つめは、目立たなくても各館の活動を評価することを、大切にしていただきたいのです。いろんな意見もあるでしょうが、博物館が見せる基本は常設展示です。見せる対象は大人も大事ですが、子どもたちがわかるような工夫も大切です。府立弥生文化博物館では小学生の事前学習用のDVDを作り、その利用で、博物館に来て「しっかり見る子が増えた」とのことです。また近つ飛鳥博物館では音声解説を一般用に加え、“入門者用”の作成を準備中とのことです。これらはほんの一例ですが、派手なことも良いですが、地味なことも大切だと思います。 五つめは、大阪の文化財と博物館を考える会と、話し合い、協力関係を作っていくべきだと考えます。大阪の文化財と博物館を考える会(準)は、5月と7月にシンポジウムを開きました。7月20日には、大阪の文化財と博物館を考える会が発足しました。この会と「支援する会」は、“府立の博物館を守る”という大きな共通点を持っています。私は、両方の会の2回ずつのシンポジウム、合計4回のシンポジウムに参加した者として、両方の会に協議と協力を強く呼びかけるものです。 私は大阪の博物館で学んできました。次の社会を担う世代に、博物館・資料館で、もっともっと様々なことを、楽しく学んで欲しいと願います。そのため、大阪の府立も市町村立も全ての博物館・資料館が、よりよく発展し、また長期的な大阪の博物館のプランが作られていくことに期待します。 それ故、「支援する会」の活動に期待し、微力ながらその活動に参加、協力したいと考え、敢えてこの文を書きました。失礼に当たる部分はお許し下さい。
大阪府の博物館を支援する会の活動の継続または再開について
大阪府の博物館を支援する会の活動の継続または再開について
2008年8月10日 小貫充 8月3日、大阪府の博物館を支援する会(以下「支援する会」と略します)は、その会の活動を終了しました。「来年ぐらい、活動することがあるかもしれません」という説明付きではありますが。 私は8月3日のシンポジウムに、「支援する会」が活動を終了する予定と知らずに参加し、討論の終わりに「活動を終了します」と聞き、驚きました。私は、「支援する会」は活動を続けるべきだと考えます。形式的には「支援する会」の活動が「継続」でも「再開」でも良いのですが。 私は大阪の博物館で学んできました。次の社会を担う世代に、博物館・資料館で、もっともっと様々なことを、楽しく学んで欲しいと願います。そのため、大阪の府立も市町村立も全ての博物館・資料館が、よりよく発展し、また長期的な大阪の博物館のプランが作られていくことに期待します。 それ故、「支援する会」の活動に期待し、微力ながらその活動に参加、協力したいと考えます。
支援する会は存続していますよ
この間は館側は充分頑張っているはみんな分かったと思います。
支援はそれぞれの人間が以下に館に迷惑をかけないで頑張れるか。しばらくはそれぞれが直面している具体的な作業に向かって散らばって館の現場だけではない、広がりのある階層で多方面に、個別に支援するべきだと思っています。ABCを問うたのはその多様性と階層分けが必要だという数字的な結果となっていると考えます。一定、府側の結論は出ているので、その課題に向けて各自が具体的に行動を起こし、統合的な対府にみんなの結束が必要ならただちに支援する会は動けるようにしています。今必要なのは個々の活動です。あれやれこれやれと無責任なことばっかりを館側に要求するのは、館に対して仕事の邪魔をするだけです。 人に注文をつけて、プールサイダーするのではなく、ここでの提案は自分が具体的にどういう作業をするのかを書いてください。評論は誰でもできます。
活動収束で再開ということばはありません
要望ばかり、微力ながら手伝うというだけではなく、自分でできることは自分でやってください。多様・多彩なニーズにこたえるためには次ぎの府の見解が出るまでは、その方法しかないと思います。少なくともABCのどれでないといけないという振り子もふれなかったことだし。館がプラスでこれ以上余力がないことは分かっていただけたと思います。
個別の努力と一定の蓄積の必要性
小貫さんと一瀬さんのやりとりを視て感じることとして、当面は各自の努力を行い来年ある時期、その成果を結束させて府知事や世論に問いかけるのが最良だと思います。
それは出かける博物館の施策の反応や、来年の府議会や地元市町村の評価や、博物館学会など関連学会の報告などが今年1年を受けてまとめられる。 また来年は平城遷都1300年記念が本格化したり、大阪府と市の連携の本格化や大阪検定の実施、大阪市の博物館の独立行政法人としての維持の検討など、新しい動きが進むと思うので、今の運動がいったん休止というよりは、野球のキャンプ期間のように試合はしていないが、より博物館を支援するために根を張り必要な知識を得て、各種動向を踏まえる期間を置くべきだと思います。 ただ蓄積が休眠にならないように、1年の総括のような意味づけで来年5月の国際博物館の日前後に、各自の努力の報告なり、上記の動きを踏まえた討論や分科会を設けたシンポジュームは開催すべきだと思います。 怠けてはならないが拙速は避けるべきだと思います。なお9月21日に私、西川寿勝さん、高知大学の清家先生がパネラーで、岸和田で博物館問題でシンポジュームを予定しているので、細部はまたこの場を借りてお伝えします。 それと以下で8月3日のシンポの私なりの報告、感想をまとめたのでご確認ください。 http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/54741436.html http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/5466710.html http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/54582072.html
無題
大阪府の博物館を支援する会について、一瀬氏のご意見を読んで
2008年8月23日 小貫充 一瀬氏のご意見を読み、驚いているところです。 私がこのHPに掲載した8月11日付の文について、私の文章表現力の不足からか、一瀬氏が誤解しておられる部分があるようです。また、私がご説明すべきこともあると考えました。さらに私がお詫びすべきこともありますので、この文を書きました。 1,府立の各博物館についてです。一瀬氏は「…無責任なことばっかりを館側に要求するのは、館に対して仕事の邪魔をするだけです。」とお書きです。しかし私は、府立の各博物館に対し、“何かをせよ”と書いていません。もう一度、私の文をお読み下さい。 私は、各博物館、また各館の方々は、よくやっておられると考えています。博物館を支援し、守るということは、単に施設、機構を守ることのみならず、館長はじめ、博物館で働いておられる方々を支援し、守っていくことだと考えます。もちろん、声高な「支援」だけが“支援”ではありません。このことは一瀬氏や多くの方々と同じ気持ちのはずです。 私が意見を書いたのは、大阪府の博物館を支援する会(以下、「支援する会」)の活動についてです。 2,一瀬氏は「自分でできることは自分でやって下さい。」とお書きです。その通りです。 私のことは私が考えて行ってきましたし、今後もそうします。 私が問題にしているのは、「支援する会」の活動です。そのことに、意見を出したまでです。それを「無責任…」と言われるのでは議論にならないと思います。 私は、会員である寝屋川の市民の団体で、署名に取り組み、『府立博物館存続に関する要請書』を地域の課題も織り込んで作成し、府知事等に提出しました。また、少人数ながら弥生文化博物館や近つ飛鳥博物館の見学会も取り組みました。今後も私なりに“博物館を守り、支援する活動”を行うのは当然のことです。 3,「支援する会」が存続しているのなら、3万人余りの署名を大切にし、6月の府の案に対する見解を含む『提言』をまとめていただきたいのです。 4,私は恥ずかしいことにインターネットの知識が不十分でした。 HPに掲載された8月11日付『大阪府の博物館を支援する会の活動の継続または再開について』は、「支援する会」世話人の方々や私の知人等に、意見を伝えるため作成した文でした。その文を普通のメールとして送るつもりで、HPにコメントとして“公開”されるとは予想していませんでした。しかし、コメントとして“公開”されていました(もちろんこの責任は私にあります)。そこで、急遽、岸本氏のメールアドレスを調べ、文を削除していただくようお願いしました。まだ掲載されているのは仕方ありませんが。 私の意見に変わりはありませんが、その文が“公開”で出されるか否かで、読む人(特に世話人の方々)の印象は微妙に変わるはずです。また文中には、“公開”を想定していなかったので固有名詞等も出ています。 インターネットについて知識不足であったことは、一瀬氏や皆様にお詫びします。 5,私は、昔から一瀬氏に、考古学について教えていただき、お世話になってきました。今も同じ気持ちです。それだけに、一瀬氏の文を読んで驚きました。きっと、一瀬氏も私の文を読んで驚かれたのだろうと思います。とすれば、文の趣旨はともかく、私の文が先ですので、配慮が足りなかったことをお詫びしたいと思います。 私は、何としてでも博物館を守りたいという気持ちから、8月11日付の文とこの文を書いた次第です。
なんのための運動
小貫さんや一瀬さんの議論を見ると、小貫さんはユーザーとしての当事者の立場から意見を表明をしていると思います。一瀬さんは、博物館が迷惑がかかるという論法からみると、応援団として発言しています。それぞれの立場があり、一概にどちらの立場が間違いとはいえません。ところで、一学芸員の立場からみると、外部からその組織を護るための議論を迷惑という組織があるのでしょうか。府立博物館を運営している組織が迷惑と言っているのか、更なる議論を求めているのか、よくわかりません。彼らは意見表明できないのでしょうか。ちなみに私は、当事者として署名しました。文化財は人類のもので、組織防衛のためではなからです。
別階層からの側面支援
小谷さん、8月3日に言ったことをここでは繰り返します。各館の報告などから、そのスタッフは今の業務でいっぱいいっぱいで全力を尽くしている。これ以上の時間を割くことはかなり難しい。支援があまり運営に絡みすぎるとその相手をする時間がさらに必要になる。しかしながら、アンケートなどからも分かるように、現在の博物館をとりまく環境は相当量の多様なニーズがあり、学芸が学芸の仕事だけではすまされない。さらに、橋元府知事に教育委員会が存続要望した努力目標はそれを上回っている。それが達成できないときは廃止検討にすぐに入ることになる。こうしたことから、当面の支援方法は、より実質的なもので、現行の館では行っていないような階層のものを住分けて、より多様性をもたせる方が好ましいのではないか。そうしたあり方の一つとしては、福永さんからは情報的な側面支援などの提案がなされた。実質的な努力をまずは行った後に、さらに大阪府知事が廃止検討にはいるなら、支援する会全体としてすみやかにに結集するようなニュアンスのことを言いました。
2008年下半期
9月も半ばになりました。博物館でも下半期に行われる予定のイベントが公表されています。各館とも盛りだくさんです。博物館に足を運んで参加をするのも地道な支援かなと思います。口コミで知り合いに博物館のこと宣伝したり、一緒に行こうと誘ったり。と思ってまずは、年間パスポートを最近購入しました。
近つ飛鳥の催し
【特別企画 講演会と工作教室】
日時: 9月21日(日) 午後2時00分~午後3時30分 会場: 近つ飛鳥博物館地階ホール 講師: 岡田 三朗 氏 (オルファ株式会社相談役) 演題: カッター誕生秘話と工作教室 定員: 50名(先着順) 費用: 無料 その他: カッター発明の話と親子工作教室 【展示解説】 期日: 9月23日(火・祝) 時間: 午後2時~2時30分 会場: 特別展示室 申 込: 不要 *定例イベント 【こどもファーストディ】 毎月第3土曜日 日時: 9月20日(土)午後1時30分~午後3時00分 会場: 近つ飛鳥博物館1階ロビー 【近つ飛鳥入門講座】 毎月第3木曜日 :受講無料 場所: 博物館地階ホール 時間:午後2時00分~3時00分 9月18日(木)〈第14回〉市本芳三「発掘からわかる古代寺院の建物」 【土曜講座】 毎月第4土曜日 :受講無料 場所:博物館地階ホール 時間:午後2時~3時 9月27日(土) 〈第5回〉 小川裕見子(大阪府教育委員会)「安威川流域の古墳-茨木市でみつかった終末期古墳-」スポット展示:9月20日(土)~10月5日(日)「茨木市でみつかった終末期古墳 -桑原西古墳群の出土品-」 *特別行事 【館長特別講演会】 聴講無料 12時より整理券を配布場所:博物館地階ホール 時間:午後2時~3時30分 9月28日(日)「古墳からみた応神以前の王統譜」
現代的なテーマとのジョイントの是非
弥生文化博物館の特別展が「鉄道物語」であることに、ネットなどでかなり批判の声が強いようです。弥生時代という時代テーマを扱うことから博物館本来の趣旨に反するのか、新たな見学者を開拓するためやらねばならない取り組みか、意見が聞きたいです。
個人的には止む得ないがそういうことが恒常するのは良くないと思います。
弥生博でのイベント
来る10月4日(土)午後1時より特集「弥生時代後期の畿内社会-池上曽根大集落その後の時代-」を開催します。池上曽根遺跡の現地、そして博物館での展示とあわせて、たくさんの人に議論に参加してもらえればと思います。
詳細は http://www013.upp.so-net.ne.jp/kouken/kansaireikai.htm にて
弥生博の今回の展示
弥生博物館の「鉄道発掘物語」は特別展ではなく、企画展です。
以前の企画展では確か、小磯良平展があったはずです。この場合は絵画展ですから弥生時代と関係する以前に考古学ではありませんね。 今回の弥生博物館での展示に批判があるとのことですが、そのサイトをお教え下さい。なにしろ、批判的であれ博物館の展示が話題に上ることの方が珍しいですから。話題にもならないこと、それが一番、怖いことですよね。どんな活発な書き込みがあるのか興味深いです。ぜひお教え下さい。
無題
これは大阪百科ニュースというサイトの掲示板で、橋下知事や、学術や文化関係のスレです。もう過去ログになってます。後は私の道州制、日本と地域社会を語る山中鹿次の提言の方でAKさんという方のコメントです。
近つ飛鳥の特別展
大阪府立近つ飛鳥博物館 平成20年度 秋季特別展
『考古学からみた古代の女性』-巫女王卑弥呼の残影- 主催 大阪府立近つ飛鳥博物館、産経新聞社 後援 近畿日本鉄道株式会社、河南町・河南町教育委員会、太子町・太子町教育委員会 開催期間 平成20年10月11日(土) ~ 平成20年12月7日(日) 入館料 一般 600 円[ 480 円]、65 歳以上・高大生 400 円[ 320 円]、中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方(介助者を含む)は無料([ ]内は20名様以上の団体料金) 開館時間 午前10時 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
弥生博の企画展
山中さん ありがとうございます。掲示板を遡ってみましたが、弥生博批判を見つけることはできませんでした。たぶんテキトーな私の性格が原因で、丹念に見ていけば見つかるのでしょう。
残念に思ったのは掲示板に書き込みしているのは、せいぜい5人くらいでしょうか。博物館が話題になっても、この程度の人数かと思うと、何だか肩すかしをくらった感じです。「かなりの批判」を期待していたものですから。 企画展の話題をキーワードに、私がテキトーに調べた結果では、3件の個人のブログに感想がありました。うち1件は展示を見た感想で好意的な意見でした。あとの2件は批判的でしたが、実際に展示を見た上でのことかどうかは分かりませんでした。 私は今回の展示はなかなか楽しかったですね。鉄道ファンとおぼしき大人や子供達が熱心に見ていました。カップルも肩寄せあいながら展示ケースを覗き込んでいました。猫ファンも結構いるんですね。たま駅長の写真がほのぼのとしている、と好評でした。また展示では、行先案内板の文字にも変遷があって、普段は見過ごしている何気ないものにも時代の変遷を読み取ることができることを、考古学的手法で見せていたりして楽しかったです。 連休にもかかわらずお客さんが少なかったのが残念でした。やっぱり沢山の人に博物館に足を運んでいただいて、展示を見て欲しい、これが私の思いです。 ところで山中さん、弥生博の今回の展示はどうでしたか?よければご意見をお聞きかせ下さい。
無題
私、個人としては鉄道収集まではしませんが、鉄道マニアに近い部類なのでこういうのは楽しいです。アプローチの仕方で交通の考古学ということで、丸木船、古代の道、鉄道調査で出た遺物などいろいろ対比できると思います。上記の形式なら特別展で行ってもいいと思います。
なお山鹿ニュースで現在、岸和田で西川寿勝さんらと行ったシンポの報告を行っています。 http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/
指定管理者
この間、弥生博に行きました。鉄道の話題はともかくとしても、指定管理者制度をとっている博物館で、その管理業者である大阪府文化財センターが発掘した考古資料を展示しているという意味では経費をおさえて、そのメリットを出しているという話になります。毎年やってる速報展という意味合いで。
弥生文化博物館のイベント
弥生文化博物館 今年12月までのおおまかなイベントスケジュールです。今の時点で決まっているものだけなので、まだまだ増える可能性もあります。興味をお持ちの方はぜひ、ブログのリンクにもある弥生文化博物館のHPをチェックしてください。
また、夏季企画展「鉄道発掘物語」は10月19日(日)までです。まだご覧になっていない方はお早めに! 10月18日(土) 子どもファーストデイ 10月19日(日) 午後2時〜3時30分 ミュージアムコンサート 歌と朗読による秋を感じるコンサート 11月2日(日) 午後2時〜3時30分「関西考古学の日」館長講演 「弥生人の系譜」 11月9日(日) 午後2時〜3時30分 ミュージアムコンサート 清らかなる調べ〜うたとピアノのコンサート〜 11月15日(土) 子どもファーストデイ 11月16日(日) 関西文化の日(入館無料) 11月23日(日) ギャラリートーク 12月7日(日) ギャラリートーク 12月20日(土) 子どもファーストデイ 12月21日(日) 午後2時〜3時30分 クリスマスお楽しみコンサート ドリーム21ハンドベル教室 12月28(日)〜Ⅰ月5日 年末年始休館
安藤忠雄講演会@近つ飛鳥
11月15日の土曜日に、近つ飛鳥博物館で安藤忠雄氏の講演会があります。
【関西文化の日記念講演会】 「今をどう生きる−仕事を通じて−」安藤忠雄 期 日: 11月16日(日) 時 間: 第1部 午後1時30分〜午後2時30分 第2部 午後3時〜午後4時 場 所: 地階ホール 定 員 : 各回250名 ※往復ハガキで事前申し込みが必要です。 (11月6日必着)。 ホームページからの申し込みはできません。 とのことですが...お知らせが遅くて申し訳ありません。でも、もしかしたら今から申し込んでもいけるかも??
大阪府立近つ飛鳥博物館 平成20年度 冬季特別展
タイトルの特別展が2009年1月17日(土) ~ 2009年3月15日(日)休館日は毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合は開館、翌日が休館) に開催されます。
2月14日(土)「橋下府政と文化財・博物館の今後」
今週の土曜日、2月14日(土)、午前10時30分から、大東市立歴史民俗資料館 貸展示室において、「橋下府政と文化財・博物館の今後」という集いが、大阪府の文化財と博物館を考える会、主催で開かれるそうです。
午前10時半からの第1部は、指定管理者制度の”先進地”大東の資料館と図書館、と題して、「情報発信施設ネットワークの破壊」と言うタイトルで,脇谷邦子氏のご報告の後、大東市立中央図書館、大東市立歴史民俗資料館の見学です。 午後1時半からの第2部は、「橋下府政と文化財・博物館の今後」と題して3つの報告ののち、総括。 報告1「最近の文化財と博物館をめぐる情勢」鈴木重治氏 報告2「橋下府政と大阪の文化財・博物館」大阪府関係職員労働組合文化財保護分会 報告3「道州制と文化施設」久保貴裕氏 総括 石部正志氏 午後五時頃終了の予定だそうです。
会の盛況をお祈りします お知らせ
14日、所用で岡山にいて参加できませんが、ご盛況を祈願し、詳しい報告を期待します。ところで、3月21日に日本地方自治研究学会関西例会で、博物館と指定管理者制度と、橋下府政での博物館廃止提案の問題点と題した研究発表を行います。詳しい時間、会場が決まりましたら、また情報を入れますが、是非御参加、ご意見お待ちします。
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